ネッカたまごの未来

えごま玉子

機能性成分に着目 唯一の機能性たまごを目指す

えごま玉子とは、ネッカリッチに加えて、シソ科の植物エゴマの実を与えた鶏から産まれた卵のことです。
この卵は、機能性成分α‐リノレン酸を、通常卵に比べ6~8倍多く含んでいます。α‐リノレン酸は体内で青魚などに多く含まれるDHAやEPAに変換されます。

島根県産のエゴマを鶏に与えることにより、食生活の改善につながる機能性卵として注目され、えごまの生産地でもある島根県大田市の有限会社旭養鶏舎様が生産・販売されています。

えごま玉子
えごま玉子

エゴマとは?

エゴマはシソ科の一年草です。日本でも古くから栽培されてきた植物ですが、現在、その機能性に大きな注目を集めています。
エゴマの主成分であるα‐リノレン酸は、生活習慣病の予防効果が実証されています。α‐リノレン酸は、ヒトの体内で生合成できない必須n‐3系多価不飽和脂肪酸(n‐3PUFA)であるため、食品から摂る必要があります。

血糖値抑制などの効果をヒト介入試験で実証

えごま玉子ヒト介入試験

2009年島根大学との共同研究により、えごま玉子に血糖値抑制効果があることを実証しました。

えごま玉子のヒト介入試験研究の流れ

平成20年5月
・参加者説明会(島根県大田市)
・介入試験参加の同意を得られた人を対象に問診、身体測定、採血
・介入試験参加者の決定

平成20年8月
・えごま玉子あるいは普通卵の摂取開始

平成20年11月
・3ヶ月後検診

平成21年2月
・試験終了時健診

えごま玉子ヒト介入試験の要旨

① 青魚の代替食品となる可能性
・魚油の主成分であるDHAが赤血球膜で増加

② 血糖上昇
・季節変化による血糖上昇が普通卵摂取群に比べて低かった

③ アレルギー体質改善効果
・アレルゲン特異的IgE抗体価の低下した人の割合が普通卵摂取群に比べて優位に多かった

アレルゲン特異的IgE抗体価に対する影響

グラフ

養鶏の友2009年12月号p.22~25より抜粋

メディア紹介

山陰中央新報
山陰中央新報:2009年9月9日
中国新聞
中国新聞:2009年9月4日

えごま玉子の調理法による脂肪酸含量の変化

目的

エゴマ種子を給与すると、卵黄中の脂肪酸(良質な脂肪)がどう変化するかの時系列的調査、及び消費者が加熱調理しても、脂肪酸が酸化の影響を受けたりしないかどうかを調べる実験を行いました。

方法

・エゴマ種子を含まない飼料を与える産卵鶏(0%区)
・エゴマ種子を2.5%含めた飼料を与える産卵鶏(2.5%区)
・エゴマ種子を5.0%含めた飼料を与える産卵鶏(5.0%区)

以上3群の鶏を用意し、下記の方法で測定を行う。

(1)開始前と開始1週間ごとに卵黄中の脂肪酸の量を測定する。
(2)開始8週間目の0%区と2.5%区の卵を加熱調理し、脂肪酸の量を測定する。

結果1

脂肪酸含量は、1週間目で有意な差が見られた。5週間目では、5%区と0%区で、10倍の差がみられた。

また、脂肪酸組成(含まれる成分)においては、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、エゴマ給与鶏の方が有意に多く、アラキドン酸(AA)は、有意に少なかった。開始2週間目以降は、α‐リノレン酸の量は一定の値で推移した。

結果2

生のままでのα‐リノレン酸量は、0%区で2.8mg/g、2.5%区で13.0mg/gであった。茹で卵(高温で茹でる)にしてから測ると、0%区で3.6mg/g、2.5%区で11.9mg/gであり、温泉卵(低温で茹でる)でも同数値であった。

つまり、殻付きで茹でた場合は、α‐リノレン酸の量は有意に減らないことが分かった。一方、卵殻を割って空気にさらされる調理となる卵豆腐(蒸す)や、目玉焼き(焼く)では、2.5%区のα‐リノレン酸量は、0%区と変わらない値まで低下した。

考察

エゴマ種子を給与した鶏から生まれる卵の方が、脂肪酸が多く含まれており、脂肪酸の中でも特にドコサヘキサエン酸(DHA)がたくさん含まれる。
加熱調理する場合、殻を割らない茹で卵などはいいが、殻を割って空気に触れて調理する目玉焼きなどの場合は、空気酸化されα‐リノレン酸が減ってしまうため注意が必要である。