ネッカリッチについて

ネッカリッチは広葉樹(カシ・シイなど)の樹皮を原料に製造した軟質炭素末と精製木酢液を混合調整してできた天然資材です。また、昭和51年に動物用医薬品として製造承認(農水省)され、昭和57年飼料安全法に基づき飼料原料として認可されている唯一の炭・木酢関係資材です。

ネッカリッチの語源

樹木の有効成分を農畜水産業に活用するために熱科学(ねつかがく=ネッカ)による研究開発がなされました。そして、これを活用される方々が豊かな経営(リッチ)をして頂く、という思いを込めた合成語です。

製造工程

ネッカリッチは国産の広葉樹の樹皮のみを用いて製造されています。広葉樹の中で最もエネルギーのある樹皮を低温でじっくりと炭化させることで、ネッカリッチの原料となる軟質炭素末精製木酢液ができます。

軟質炭素末と精製木酢液を混合調整し、用途に応じて最適な粒状に加工され、ネッカリッチが製造されます。

ネッカリッチの特徴

原料や製造方法の違いによって、ネッカリッチは一般的な炭や木酢液とは性質が大きく異なります。

軟質炭素末の特徴

炭化温度400℃以下の低温で炭化させることで、様々な大きさの孔をもつ多孔質構造となります。この孔には病原性微生物(サルモネラ菌など)を吸着する効果があり、軟質(柔らかい)であるため動物の内臓を傷つけません。

備長炭の様な高温で炭化された炭の孔は均一な大きさになります。また、とても硬く炭の角が鋭角になり、動物の内臓を傷つける恐れがあります。

精製木酢液の特徴

広葉樹の中でも特に活力に満ちた部分である樹皮を原料とするため、約280種の有機酸・有機化合物群の10余種のミネラルを含有しています。特に殺菌効果・抗酸化作用・活性酸素除去能力作用の高いフェノール類(広葉樹特有のシリンギル型)が豊富です。

そのため、サルモネラ・カンピロバクターに対する増殖抑制効果やクリプトスポリジウムに対する殺原虫効果などがある一方、乳酸産生菌に対する増殖促進効果(プレバイオティクス)があり、腸内・土壌環境改善に効果を発揮します。

特異的な物理・化学特性

ネッカリッチは胃の中のpH1~2の強酸性下では作用せず腸に入ってからpH7位の環境下で特異的に作用します。一般の炭や木酢液は、胃の中で反応(胃のpHの影響を受ける)して腸に移行します。従って十分な機能性を発揮できません。

効果と使用方法

ネッカリッチ特有の機能性が総合的に働くことで、消化・分解・触媒の作用を促進し、飼料利用性の向上、卵質や肉質、農作物の品質(美味しさ・安全性・日持ちなど)向上、腸内乳酸産生産菌の増殖(プレバイオティクス)、排泄物の臭気減少などの効果をもたらします。

ネッカリッチを使用した畜産物や農産物は、消費者に好まれる自然本来の美味しさが特徴です。腸内環境・土壌環境を健康な状態に保つことで、高品質で特徴ある商品が生産できます。

採卵鶏( レイヤー)

鶏の腸内環境を健康に保ち、安全安心で栄養価が高く、臭みのない、美味しい玉子となります。

使用例

餌付けから配合飼料に対し1.0~1.5%混入し給与

※ネッカエッグについての詳細はこちらをご覧ください。

肉養鶏(ブロイラー)

臭みがなく、柔らかいながらも適度な歯ごたえのある良質な肉質となります。
また、ドリップが少ないのも特徴です。成績の向上だけでなく、飼育環境の改善にも役立ちます。

ネッカチキンもも肉
ネッカチキン
市販鶏もも肉
市販鶏肉

使用例

餌付けから配合飼料に対し、1.0~2.0%混入し給与

牛(乳牛・肥育牛・育成牛)

牛はストレスの影響を受けやすい動物ですが、ネッカリッチを与えることにより胃内の性状を安定させ、粗飼料・濃厚飼料の食い込みが良くなります。
体内での新陳代謝が活発化し、肉質向上(甘味があるアッサリとした脂)、乳質向上・乳量増加に繋がります。

健康な牛はストレスにも強くなり、牛舎環境改善、疾病予防に繋がります。

ネッカビーフ
ネッカビーフ
市販牛肉
市販牛肉

使用例

乳 牛:濃厚飼料に対し1.0~2.0%混入し給与

肥育牛:濃厚飼料に対し1.0~1.5%混入し給与

育成牛:子牛のミルク、飼料に対して15g~30g/日給与

ネッカリッチは嗜好性が良いので食欲が増し、タンパク質の消化吸収が良くなり、飼料要求率が改善されます。また、内臓が丈夫になるため、給与後2ヶ月くらいから皮膚がピンク色になり、色艶がよくなります。歩留りもよく、肉の鮮度が長持ちするのも特徴です。

豚舎内の悪臭は呼吸器に悪影響を及ぼし、発育障害の原因にもなります。ネッカリッチを給与することにより、糞尿中のタンパク質(未消化物)が減ることでアンモニアが大幅に減少するため、豚舎内の環境改善にも繋がります。

ネッカポーク
ネッカポーク
市販豚肉
市販豚肉

使用例

母豚:配合飼料に対し1.0~2.0%混入し給与

子豚:配合飼料に対し0.5%混入し給与

導入肥育豚:配合飼料に対し1.0~1.5%混入し給与

水産用

消化、分解、吸収などの作用を促進し、魚体内の新陳代謝を促進するとともに有用細菌の増殖による飼料中の有機物の分解促進により用水環境の浄化等に役立つため、魚体組織の活力増進、飼料効率の向上、魚体健康の増進、魚体肉の悪臭性の脱臭、肉質の向上、生産効率の増大に著しく役立ちます。

キメの細かい魚肉(例:ネッカブリ)は、血合いの部分の変色が抑えられ、白身部分に透明感があり、日持ちが良い肉質となります。

ネッカブリ
ネッカブリ
養殖市販ブリ
養殖市販ブリ

使用例

生魚飼料に1.0~1.5%給与

生魚+完配混合に1.0%給与

※稚魚期(生後1年以内):基本飼料に2~3%給与すると飼料効率増大

農作物

炭の物理的特性により、土壌中の保水性と通気性が改善されます。また、遠赤外線の効果により、地温上昇と土壌微生物の働きが活性化。土壌環境の改善によって、毛細根の発生を促進させ、病害虫や連作障害への抵抗力を高めます。

使用例

1aに20kg、10aに200kgを全面に散布

ポットやプランター、鉢などの土へは、土量の3~5%を配合

※有機質肥料や堆肥、ボカシ肥との併用がお勧めです。

細胞切片写真で分かるネッカリッチの効果

食感やドリップの減少などに見られる肉質の変化は、細胞切片写真を比較することでより明らかになります。

繊維(赤い部分)の大きさが均一かつ明瞭である

1)栄養バランスの良い飼料が効率よく消化吸収され、その栄養分が繊維質全般に万遍なく行き届いている。

2)キメが細かく、形が明瞭な5~6角形になっているとドリップが減り日持ちが良い。

3)シマリがあり適度に柔らかい。

4)ツヤのある鮮やかな肉色は、内臓の病気がなく、ストレスの少ない環境で育った証拠。

繊維間の脂肪が適度にあり繊維間隙が均一である

1)体内の新陳代謝が活発で余分な脂肪がついていない。

2)余分な脂肪がついていないため、ドリップが非常に少なく、肉を焼いた時の縮みも少ない。逆に薄すぎると食した時に硬さを感じる。

3)脂肪が少ないため、脂肪の酸化が遅くなり、異臭が少なく日持ちが良い肉になる。

監修:福島義信(獣医学博士)

商品概要

商品名 種類 形状 原材料名 内容量 製造元
スーパーネッカリッチ畜産家禽用 木酢酸混合飼料 微粉末 精製木酢液・軟質炭素末 20kg 宮崎みどり製薬株式会社
スーパーネッカリッチ畜産家禽用  ペレット 木酢酸混合飼料 ペレット(3mm) 精製木酢液・軟質炭素末・小麦粉 20kg 宮崎みどり製薬株式会社
スーパーネッカリッチ哺乳用 木酢酸混合飼料 超微粉末(0.5mm以下) 精製木酢液・軟質炭素末 20kg 宮崎みどり製薬株式会社
スーパーネッカリッチ水産用 木酢酸混合飼料 微粉末 精製木酢液・軟質炭素末 20kg 宮崎みどり製薬株式会社
サンネッカE 特殊肥料 微粉末 精製木酢液・軟質炭素末 20kg 中国みどり活性株式会社

ネッカリッチの研究と活用

たまごの研究開発

ネッカリッチを活用した取り組み